あの日のことは、今でも鮮明に覚えている。大学2年の夏、僕は陽向、彼女の美月と同じコンビニでバイトをしていた。店長の悠人さんは30代半ばで、いつも穏やかだが、どこか抜けているところのある好人物だった。その奥さんの莉子さんもたまに店に顔を出し、明るく気さくで、僕らはよく四人で雑談していた。
ある閉店後の片付け中、悠人さんが突然、真剣な表情で言い出した。
「陽向君、美月ちゃん、ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」
僕と美月は顔を見合わせた。悠人さんは少し照れくさそうにしながらも、はっきりと告げた。
「俺と莉子で、たまにだけど、スワッピングってのをやってるんだ。お前ら、興味ないか?」
「え…?」
美月が小さく声を漏らし、僕も言葉を失った。スワッピング…。つまり、カップル同士でパートナーを交換するあの行為だ。頭が真っ白になった。しかし、その一方で、胸の奥にざわめく得体の知れない興奮もあった。美月が他の男に抱かれる…。想像しただけで、嫉妬と好奇心が入り混じった感情が渦巻いた。
美月の手が微かに震えているのに気づいた。彼女は俯きながらも、耳の先が赤くなっている。恐らく僕と同じ気持ちなのだろう。拒絶するべきだという理性と、未知の体験への欲望がせめぎ合っていた。
「急がなくていいよ。よく考えてみて。莉子もお前らなら…って思ってるからさ」
悠人さんはそう言って、その場を去った。
それから一週間、僕と美月の間には、もやもやとした空気が流れ続けた。食事をしていても、映画を見ていても、あの提案が頭から離れない。ある夜、僕のアパートでだらだらとNetflixを見ていると、美月が小さく呟いた。
「…やってみようかな、あれ」
僕は驚いて彼女を見た。美月は真っ赤な顔をしていたが、目はしっかりと僕を見つめている。
「陽向くんは…私が悠人さんに抱かれるの、見てみたくないの?」
その言葉に、僕の中の抑えていた感情が一気に噴き出した。嫉妬心よりも、彼女が他人の男に弄ばれるという倒錯的な想像が、僕を強く興奮させたのだ。
「…見たい。でも、すごく複雑だ」
次のバイトの日、僕らは悠人さんに承諾の意思を伝えた。悠人さんは満面の笑みを浮かべ、すぐに莉子さんに連絡を入れた。週末、悠人さんたちのマンションで会うことになった。
当日、僕と美月は緊張で硬直しながらインターホンを押した。莉子さんが笑顔で迎えてくれた。室内はアロマの良い香りが漂い、おしゃれなインテリアに彩られていた。テーブルには手作りの料理が並んでいる。しかし、僕らの緊張はほぐれず、料理もほとんど喉を通らなかった。美月はひたすらグラスの水を飲み、その指先が震えているのが僕にはわかった。
食後、ワインを傾けながらくつろいでいると、悠人さんが莉子さんにそっと目配せした。
「そろそろ、美月ちゃんとお風呂に行ってくる?」
莉子さんは優しく美月に声をかける。美月は一瞬僕を見たが、うつむいてこっくりと頷き、莉子さんに導かれるように浴室へ向かった。僕の胸は高鳴り、手のひらに汗がにじんだ。
「陽向君、別々の部屋でやる?それとも同じ場所がいい?」
悠人さんが尋ねた。僕は迷った末に答えた。
「…同じ場所でお願いします」
美月がどうなるのか、全てを見ていたいという欲求が勝った。
しばらくして、浴室のドアが開いた。現れた美月と莉子さんは、バスタオル一枚を身体に巻いただけだった。湯気でほてった肌が淡く赤みを帯び、髪は濡れて肩に絡みついている。美月は恥ずかしそうにうつむき、胸元でタオルの端をぎゅっと握りしめていた。その無防備な姿に、僕は強い衝動を覚えた。
悠人さんが立ち上がり、美月の前に歩み寄った。そして、そっと彼女の顎に手をやり、ゆっくりと顔を上げさせる。
「緊張してるのかい?」
美月は首を振ることもできず、ただ悠人さんを見つめ返すだけだ。悠人さんは彼女のタオルを、ゆっくりとほどくようにして床に落とした。美月の均整の取れた裸体が露わになる。彼女は小さく息を呑み、腕で胸を隠そうとしたが、悠人さんは優しくその手を制した。
「恥ずかしがらなくていい。とても綺麗だよ」
悠人さんは美月を後ろから強く抱きしめ、そのままベッドへと導いた。ベッドに横たわる美月の上に覆い被さり、深くキスをした。美月は最初、硬直していたが、次第にその唇を受け入れ、やがて小さな呻き声を漏らし始めた。
「ん…ちゅ…」
悠人さんの手は、美月の身体を丹念に愛撫していく。鎖骨、わき腹、そして太ももへ。美月の呼吸は次第に荒くなり、肌に赤みが差してきた。
「気持ちいいか、美月?」
悠人さんが囁くように問いかける。美月は目を閉じ、恥ずかしそうにうなずいた。
「…はい」
僕はその光景をじっと見つめ、自分の心臓の音が耳元で鳴り響いているのを感じた。嫉妬よりも先に、美月のこんなにも淫らな表情を見られることへの興奮がこみ上げてきた。隣では莉子さんが僕の手を握り、そっと膝の上に乗せてくれた。
悠人さんは美月の脚を優しく開き、その秘部に指を這わせた。
「あっ…!」
美月の体が跳ねる。悠人さんはじっくりとクリトリスを弄り、彼女の濡れきった音を立てさせる。
「もう、ぐっしょりだね。陽向君のこと、待てなくなったか?」
悠人さんは悪戯っぽく笑いながら、美月の反応を楽しんでいる。美月は乱れた息の合間に、「やだ…そんなこと…言わないで…」と喘ぐ。
そして悠人さんは、自分のパンツを脱ぎ捨てた。そびえ立つ男根を前に、美月の目が少し見開かれた。悠人さんはその先端を美月の割れ目に当て、ゆっくりと擦る。
「入れてほしいなら、お願いしてみろよ」
美月は恥ずかしそうに唇を噛みしめたが、やがてか細い声で頼んだ。
「…お願いします、悠人さん…入れて…」
その言葉に導かれるように、悠人さんの腰がゆっくりと前へ進んだ。美月の体に力が入り、彼女の口から「んぅっ…!」と詰まるような声が漏れた。僕は思わず目を瞑りたくなったが、瞼はピクピクと痙攣するだけで、まばたき一つできなかった。悠人さんは根元までゆっくりと埋め尽くし、美月の耳元で囁いた。
「…陽向君より、大きいか?」
美月は首を振るが、その表情は苦悶と快楽の入り混じった、たまらないほどの色気に満ちていた。
「わかんない…でも、奥まで…あっ」
悠人さんは動き始めた。最初はゆっくりとした腰使いだったが、次第にそのスピードを上げ、深さを増していく。ベッドがきしむ音と、美月の喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
「あっ、あんっ、だめっ、ゆっくり…って、あっ!」
美月の大きな乳房は、激しい動きに合わせて波打ち、淫靡な軌道を描く。彼女は乱れ髪を枕に擦り付け、快感に身をよじらせている。僕は莉子さんに握られた手に力を込めずにはいられなかった。
「イキそうか?でも、まだだめだ」
悠人さんは美月が絶頂に達しそうになるたびに動きを止め、彼女を焦らせた。美月は「イかせて…お願い…」と哀願するように喘いだ。悠人さんは美月の体をひっくり返し、四つん這いの姿勢にさせた。そして後ろから再び結合する。
「自分で動いてみろ、気持ちいいところを探せ」
美月は恥ずかしそうに後ろを振り返りながら、腰をくねらせ始めた。その様子は、僕とやる時とは全く異なる、積極的な淫らさに満ちていた。
「あ…ここ、すごい…あんっ!」
彼女自身の動きで、より深く、より激しく突き上げられる。美月の喘ぎ声はさらに大きくなり、背中を反らせて激しく腰を振り続けた。
僕と美月の視線が一瞬、合った。彼女の目は潤み、とろんとしていた。その瞬間、悠人さんが深く突き上げながら言った。
「陽向君より、気持ちいいだろ?正直に言えよ」
美月は一瞬躊躇ったが、激しい快感に抗えず、声を震わせて答えた。
「…気持ちいい…すごく…あっっ!」
その告白と同時に、美月の体が大きく痙攣した。絶頂だ。彼女の声は裏切り、腰がガクガクと震え、悠人さんにしがみつくようにして崩れ落ちた。
悠人さんはそのまま美月を抱きしめ、優しく揺するように腰を動かし続けた。美月は「あぁ…だめ…また…」と泣き声まじりに喘ぎ、二度、三度と小さな絶頂を繰り返していく。やがて悠人さんの動きが速くなり、うなるような声を上げると、美月の体内で解放した。美月は「あぁ…」と深いため息をもらし、悠人さんの胸に崩れ落ちた。
二人の結合が解かれ、美月はベッドの上で虚脱したように横たわっていた。汗で光る肌、乱れた呼吸。その姿は、僕の知っている彼女ではなく、欲望の果てに蕩けたまったく別の女のようだった。僕は言葉を失った。
悠人さんはシャワーを浴びに立ち上がり、莉子さんも何かを察したように「何か飲むもの持ってくるね」と言って部屋を出て行った。僕はベッドの端に座る美月に近づき、声をかけた。
「…気持ち良かった?」
美月はぼんやりとした目で僕を見上げ、はっきりとは頷かなかったが、唇を結び、恥ずかしそうにうつむいた。その態度が、全てを物語っていた。胸が締め付けられるような思いだったが、同時に、あの淫らな美月の姿が脳裏に焼き付き、僕自身の股間は熱く疼いていた。
しばらく二人で無言でいると、シャワーから戻った悠人さんが、今度は僕と莉子さんを見てニヤリと笑った。
「さて、次はこっちの番かな?」
莉子さんは少し照れながらも、はっきりと僕に近寄ってきた。彼女の手が僕の胸を撫でる。僕は美月を見た。彼女はベッドの上で丸くなり、こっちを見つめている。その目には、複雑な感情が渦巻いていた。
莉子さんは僕のパンツを下ろし、すでに興奮している僕の男根を優しく手に取った。
「頑張ってるね、陽向くん。美月ちゃんの姿、すごく興奮しちゃったでしょ?」
その言葉に、僕はますます固くなった。莉子さんはベッドに導き、そのまま跨がった。彼女は悠人さんとはまた違った、大人の女性の色香を放っている。彼女はゆっくりと腰を落とし、僕をその温かい体内に迎え入れた。その感覚に、僕は思わず声を漏らした。
「んっ…!」
莉子さんは上下に腰を動かし始めた。その動きは慣れたもので、僕の快感を的確に刺激する。僕は美月を見つめたままだった。美月も僕たちを見つめ返し、その手が無意識に自分の胸を撫でている。その姿にさらに興奮し、僕は莉子さんの腰を掴み、激しく応えた。莉子さんは「あら、やる気ね」と笑い、より激しい腰づかいで僕を責め立てた。僕はもう理性を失い、莉子さんの体を激しく突き上げ、彼女の喘ぎ声を聞きながら、深く深く快感に堕ちていった。そして、美月の視線を感じながら、莉子さんの体内に激しく放出した。
その夜、僕らは悠人さんの家に泊まった。朝、目が覚めると、美月の姿がなかった。リビングから物音がするので行ってみると、美月が悠人さんのパンツを脱がせ、跪いてフェラチオをしているところだった。悠人さんは心地よさそうに目を閉じ、美月の頭を優しく撫でている。美月は僕に気づくと、一瞬目を合わせたが、すぐに悠人さんの男根へと意識を戻し、熱心に舐め続けた。その姿に、僕はまた勃起してしまった。
あの体験から、僕と美月の関係は少し変わった。あの夜のことを話すことはほとんどないが、普通のセックスの時でも、あの時の美月の淫らな表情を思い出すと、僕はより激しく彼女を求めるようになった。美月もまた、あの夜のことを覚えているようで、時折、僕が強く求めるのに応じるように、普段はしないような積極的な態度を見せることがある。あのスワップは、僕らにとって単なる一夜の過ちではなく、二人の関係に深い影と、そして濃密な興奮を刻み込んだ、忘れられない体験となった。
ある閉店後の片付け中、悠人さんが突然、真剣な表情で言い出した。
「陽向君、美月ちゃん、ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」
僕と美月は顔を見合わせた。悠人さんは少し照れくさそうにしながらも、はっきりと告げた。
「俺と莉子で、たまにだけど、スワッピングってのをやってるんだ。お前ら、興味ないか?」
「え…?」
美月が小さく声を漏らし、僕も言葉を失った。スワッピング…。つまり、カップル同士でパートナーを交換するあの行為だ。頭が真っ白になった。しかし、その一方で、胸の奥にざわめく得体の知れない興奮もあった。美月が他の男に抱かれる…。想像しただけで、嫉妬と好奇心が入り混じった感情が渦巻いた。
美月の手が微かに震えているのに気づいた。彼女は俯きながらも、耳の先が赤くなっている。恐らく僕と同じ気持ちなのだろう。拒絶するべきだという理性と、未知の体験への欲望がせめぎ合っていた。
「急がなくていいよ。よく考えてみて。莉子もお前らなら…って思ってるからさ」
悠人さんはそう言って、その場を去った。
それから一週間、僕と美月の間には、もやもやとした空気が流れ続けた。食事をしていても、映画を見ていても、あの提案が頭から離れない。ある夜、僕のアパートでだらだらとNetflixを見ていると、美月が小さく呟いた。
「…やってみようかな、あれ」
僕は驚いて彼女を見た。美月は真っ赤な顔をしていたが、目はしっかりと僕を見つめている。
「陽向くんは…私が悠人さんに抱かれるの、見てみたくないの?」
その言葉に、僕の中の抑えていた感情が一気に噴き出した。嫉妬心よりも、彼女が他人の男に弄ばれるという倒錯的な想像が、僕を強く興奮させたのだ。
「…見たい。でも、すごく複雑だ」
次のバイトの日、僕らは悠人さんに承諾の意思を伝えた。悠人さんは満面の笑みを浮かべ、すぐに莉子さんに連絡を入れた。週末、悠人さんたちのマンションで会うことになった。
当日、僕と美月は緊張で硬直しながらインターホンを押した。莉子さんが笑顔で迎えてくれた。室内はアロマの良い香りが漂い、おしゃれなインテリアに彩られていた。テーブルには手作りの料理が並んでいる。しかし、僕らの緊張はほぐれず、料理もほとんど喉を通らなかった。美月はひたすらグラスの水を飲み、その指先が震えているのが僕にはわかった。
食後、ワインを傾けながらくつろいでいると、悠人さんが莉子さんにそっと目配せした。
「そろそろ、美月ちゃんとお風呂に行ってくる?」
莉子さんは優しく美月に声をかける。美月は一瞬僕を見たが、うつむいてこっくりと頷き、莉子さんに導かれるように浴室へ向かった。僕の胸は高鳴り、手のひらに汗がにじんだ。
「陽向君、別々の部屋でやる?それとも同じ場所がいい?」
悠人さんが尋ねた。僕は迷った末に答えた。
「…同じ場所でお願いします」
美月がどうなるのか、全てを見ていたいという欲求が勝った。
しばらくして、浴室のドアが開いた。現れた美月と莉子さんは、バスタオル一枚を身体に巻いただけだった。湯気でほてった肌が淡く赤みを帯び、髪は濡れて肩に絡みついている。美月は恥ずかしそうにうつむき、胸元でタオルの端をぎゅっと握りしめていた。その無防備な姿に、僕は強い衝動を覚えた。
悠人さんが立ち上がり、美月の前に歩み寄った。そして、そっと彼女の顎に手をやり、ゆっくりと顔を上げさせる。
「緊張してるのかい?」
美月は首を振ることもできず、ただ悠人さんを見つめ返すだけだ。悠人さんは彼女のタオルを、ゆっくりとほどくようにして床に落とした。美月の均整の取れた裸体が露わになる。彼女は小さく息を呑み、腕で胸を隠そうとしたが、悠人さんは優しくその手を制した。
「恥ずかしがらなくていい。とても綺麗だよ」
悠人さんは美月を後ろから強く抱きしめ、そのままベッドへと導いた。ベッドに横たわる美月の上に覆い被さり、深くキスをした。美月は最初、硬直していたが、次第にその唇を受け入れ、やがて小さな呻き声を漏らし始めた。
「ん…ちゅ…」
悠人さんの手は、美月の身体を丹念に愛撫していく。鎖骨、わき腹、そして太ももへ。美月の呼吸は次第に荒くなり、肌に赤みが差してきた。
「気持ちいいか、美月?」
悠人さんが囁くように問いかける。美月は目を閉じ、恥ずかしそうにうなずいた。
「…はい」
僕はその光景をじっと見つめ、自分の心臓の音が耳元で鳴り響いているのを感じた。嫉妬よりも先に、美月のこんなにも淫らな表情を見られることへの興奮がこみ上げてきた。隣では莉子さんが僕の手を握り、そっと膝の上に乗せてくれた。
悠人さんは美月の脚を優しく開き、その秘部に指を這わせた。
「あっ…!」
美月の体が跳ねる。悠人さんはじっくりとクリトリスを弄り、彼女の濡れきった音を立てさせる。
「もう、ぐっしょりだね。陽向君のこと、待てなくなったか?」
悠人さんは悪戯っぽく笑いながら、美月の反応を楽しんでいる。美月は乱れた息の合間に、「やだ…そんなこと…言わないで…」と喘ぐ。
そして悠人さんは、自分のパンツを脱ぎ捨てた。そびえ立つ男根を前に、美月の目が少し見開かれた。悠人さんはその先端を美月の割れ目に当て、ゆっくりと擦る。
「入れてほしいなら、お願いしてみろよ」
美月は恥ずかしそうに唇を噛みしめたが、やがてか細い声で頼んだ。
「…お願いします、悠人さん…入れて…」
その言葉に導かれるように、悠人さんの腰がゆっくりと前へ進んだ。美月の体に力が入り、彼女の口から「んぅっ…!」と詰まるような声が漏れた。僕は思わず目を瞑りたくなったが、瞼はピクピクと痙攣するだけで、まばたき一つできなかった。悠人さんは根元までゆっくりと埋め尽くし、美月の耳元で囁いた。
「…陽向君より、大きいか?」
美月は首を振るが、その表情は苦悶と快楽の入り混じった、たまらないほどの色気に満ちていた。
「わかんない…でも、奥まで…あっ」
悠人さんは動き始めた。最初はゆっくりとした腰使いだったが、次第にそのスピードを上げ、深さを増していく。ベッドがきしむ音と、美月の喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
「あっ、あんっ、だめっ、ゆっくり…って、あっ!」
美月の大きな乳房は、激しい動きに合わせて波打ち、淫靡な軌道を描く。彼女は乱れ髪を枕に擦り付け、快感に身をよじらせている。僕は莉子さんに握られた手に力を込めずにはいられなかった。
「イキそうか?でも、まだだめだ」
悠人さんは美月が絶頂に達しそうになるたびに動きを止め、彼女を焦らせた。美月は「イかせて…お願い…」と哀願するように喘いだ。悠人さんは美月の体をひっくり返し、四つん這いの姿勢にさせた。そして後ろから再び結合する。
「自分で動いてみろ、気持ちいいところを探せ」
美月は恥ずかしそうに後ろを振り返りながら、腰をくねらせ始めた。その様子は、僕とやる時とは全く異なる、積極的な淫らさに満ちていた。
「あ…ここ、すごい…あんっ!」
彼女自身の動きで、より深く、より激しく突き上げられる。美月の喘ぎ声はさらに大きくなり、背中を反らせて激しく腰を振り続けた。
僕と美月の視線が一瞬、合った。彼女の目は潤み、とろんとしていた。その瞬間、悠人さんが深く突き上げながら言った。
「陽向君より、気持ちいいだろ?正直に言えよ」
美月は一瞬躊躇ったが、激しい快感に抗えず、声を震わせて答えた。
「…気持ちいい…すごく…あっっ!」
その告白と同時に、美月の体が大きく痙攣した。絶頂だ。彼女の声は裏切り、腰がガクガクと震え、悠人さんにしがみつくようにして崩れ落ちた。
悠人さんはそのまま美月を抱きしめ、優しく揺するように腰を動かし続けた。美月は「あぁ…だめ…また…」と泣き声まじりに喘ぎ、二度、三度と小さな絶頂を繰り返していく。やがて悠人さんの動きが速くなり、うなるような声を上げると、美月の体内で解放した。美月は「あぁ…」と深いため息をもらし、悠人さんの胸に崩れ落ちた。
二人の結合が解かれ、美月はベッドの上で虚脱したように横たわっていた。汗で光る肌、乱れた呼吸。その姿は、僕の知っている彼女ではなく、欲望の果てに蕩けたまったく別の女のようだった。僕は言葉を失った。
悠人さんはシャワーを浴びに立ち上がり、莉子さんも何かを察したように「何か飲むもの持ってくるね」と言って部屋を出て行った。僕はベッドの端に座る美月に近づき、声をかけた。
「…気持ち良かった?」
美月はぼんやりとした目で僕を見上げ、はっきりとは頷かなかったが、唇を結び、恥ずかしそうにうつむいた。その態度が、全てを物語っていた。胸が締め付けられるような思いだったが、同時に、あの淫らな美月の姿が脳裏に焼き付き、僕自身の股間は熱く疼いていた。
しばらく二人で無言でいると、シャワーから戻った悠人さんが、今度は僕と莉子さんを見てニヤリと笑った。
「さて、次はこっちの番かな?」
莉子さんは少し照れながらも、はっきりと僕に近寄ってきた。彼女の手が僕の胸を撫でる。僕は美月を見た。彼女はベッドの上で丸くなり、こっちを見つめている。その目には、複雑な感情が渦巻いていた。
莉子さんは僕のパンツを下ろし、すでに興奮している僕の男根を優しく手に取った。
「頑張ってるね、陽向くん。美月ちゃんの姿、すごく興奮しちゃったでしょ?」
その言葉に、僕はますます固くなった。莉子さんはベッドに導き、そのまま跨がった。彼女は悠人さんとはまた違った、大人の女性の色香を放っている。彼女はゆっくりと腰を落とし、僕をその温かい体内に迎え入れた。その感覚に、僕は思わず声を漏らした。
「んっ…!」
莉子さんは上下に腰を動かし始めた。その動きは慣れたもので、僕の快感を的確に刺激する。僕は美月を見つめたままだった。美月も僕たちを見つめ返し、その手が無意識に自分の胸を撫でている。その姿にさらに興奮し、僕は莉子さんの腰を掴み、激しく応えた。莉子さんは「あら、やる気ね」と笑い、より激しい腰づかいで僕を責め立てた。僕はもう理性を失い、莉子さんの体を激しく突き上げ、彼女の喘ぎ声を聞きながら、深く深く快感に堕ちていった。そして、美月の視線を感じながら、莉子さんの体内に激しく放出した。
その夜、僕らは悠人さんの家に泊まった。朝、目が覚めると、美月の姿がなかった。リビングから物音がするので行ってみると、美月が悠人さんのパンツを脱がせ、跪いてフェラチオをしているところだった。悠人さんは心地よさそうに目を閉じ、美月の頭を優しく撫でている。美月は僕に気づくと、一瞬目を合わせたが、すぐに悠人さんの男根へと意識を戻し、熱心に舐め続けた。その姿に、僕はまた勃起してしまった。
あの体験から、僕と美月の関係は少し変わった。あの夜のことを話すことはほとんどないが、普通のセックスの時でも、あの時の美月の淫らな表情を思い出すと、僕はより激しく彼女を求めるようになった。美月もまた、あの夜のことを覚えているようで、時折、僕が強く求めるのに応じるように、普段はしないような積極的な態度を見せることがある。あのスワップは、僕らにとって単なる一夜の過ちではなく、二人の関係に深い影と、そして濃密な興奮を刻み込んだ、忘れられない体験となった。









