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雨の匂いが漂う6月の夕方、病院の廊下で初めて彼とすれ違った瞬間から、私の胸は高鳴り続けていた。新しく赴任してきた神経内科の悠真先生――28歳の若手医師は、白い白衣の下に鍛え上げられた肉体を隠し、無防備な笑顔で患者の心を鷲掴みにする男だった。

「優菜さん、今日のカルテ整理ありがとう」

彼が看護師ステーション越しに投げかける声に、42歳のバツイチ受付嬢である私はいつも頬を灼かれるように熱くした。5歳年下の彼とは、たまに共有する休憩室でコーヒーを淹れ合う程度の関係。だが先週、深夜勤務明けのエレベーターで二人きりになった時、彼が私の肩に掛けてくれた上着の温もりが忘れられなくて――

「実は…先生とお話したいことがあって」

LINEを送った指先が震えていた。既婚者だと聞いていたが、SNSで確認したプロフィールには配偶者欄の記載がなかった。30分後、既読マークのすぐ下に返信が届く。

『明日の夜、空いてますよ。銀座の隠れ家バーどうですか?』

バーのカウンターで交わしたマティーニのグラス越しに、彼の長い睫毛が揺れる。酔い回る会話の中で、彼が3ヶ月前に別居状態であることを知った時、私の太腿の内側がじんわりと熱くなったのを覚えている。

「優菜さん、ずっと気づいてました。僕を見るその視線…」

地下鉄のホームで突然引き寄せられ、彼の唇が私の耳朶を舐めた時の戦慄。タクシーの中で交わした熱い接吻。ホテルのエレベーターで彼の指が私のブラジャーを外す感触。全てが夢のように鮮明だ。

「あぁ…優菜さん、思ってたよりずっと敏感なんですね」

ベッドルームのムーンライトに照らされ、彼が私の黒いストッキングを伝いながら足指をしゃぶる音が淫靡に響く。40代の体がこんなに熱くなるなんて――彼の舌がクリトリスを捉えた瞬間、私はベッドのシーツを掴んで背中を反らせた。

「先生っ、そこ…んっ!ずっと妄想してたんです…夜勤の時にこの指で…あゝ!」

彼の中指が膣内で巧みに動くたび、下腹部に渦巻く快感が全身を駆け巡る。ふと見上げると、聴診器を下げた白いシャツ姿のまま、局部だけを露わにした彼が微笑んでいた。

「診察させてください。優菜さんの体の奥まで…しっかりと」

ぐちゅりと挿入された肉棒の太さに息を呑む。ストラップを外した白衣の袖が、激しいピストンに合わせて波打つ。看護師たちが憧れるその腕が、今は私の腰を抱き締めている。

「んはっ!先生の…若い腰使い…たまらん…ですぅっ!」

「優菜さんの締まり…すごいです…こんなに濡れてる」

ベッドサイドの鏡に映る、私のくねる肉体。彼が乳首を強く摘んだ拍子に、予期せぬ絶頂が襲ってきた。膣が痙攣する中で、彼はますます深く突き立てる。

「イクっ…イクんです…先生で…あぁぁっ!」

「僕も…一緒に…中に出してもいいですか?」

うなずくのも間に合わず、子宮口を打つ熱い衝撃。どくどくと脈打つ彼を感じながら、私は彼の背中に爪を立てた。診察室では見せない狂おしい表情で、彼は私の名を繰り返し叫んだ。

「悠真くん…また…ほしい」

「大丈夫、優菜さん…僕、まだまだ元気ですから」

シャワーを浴びた後、ソファで交わした2度目の行為はもっと濃密だった。今度は私が上に乗り、白衣の裾から彼の硬いものを咥え込む。病院では絶対聞けない彼の甘い喘ぎが、私の自尊心をくすぐる。

「優菜さんの舌…すごい…あっ、もう…」

「先生のこの味…覚えちゃいました」

朝までに3度、彼の熱いものを体に注がれた。最終電車を逃したふりをしたのは私の方だ。別れ際、彼が囁いた言葉でまた股間が疼いた。

『今度は…診察室でしましょう。カーテン閉めて、優菜さんを検査台に縛り付けて』

今では週に一度、彼の当直日に病院の空きベッドで密会している。40過ぎた女の体がこんなに貪欲だなんて――でも彼が「優菜さん最高です」と毎回違う体位で確かめてくれるから。今夜もナースコールの音を聞きながら、白衣の下で彼と一つに溶け合うのを待ちわびている。